神奈川県住宅供給公社(神奈川県横浜市)は5月24日、「二宮団地」(神奈川県中郡二宮町)の公社賃貸住宅で、入居者自身のDIYによる内装等の工事を可能とし、原状回復不要の「セルフリノベーション制度」を導入すると発表した。同制度の導入により、賃貸住宅の入居促進を図るとともに、地域を巻き込んだ同社の取組みに参画し、また担い手にもなる人材の地域への流入を目指す。
同制度を利用した場合、すべて同社が仕上げた通常の住宅よりも安い家賃設定とし、入居前に行う工事期間に相当する分の家賃を免除する。工事に要する費用は入居者負担となる。
また、同社はこのほど、同制度や二宮団地での暮らしについて多くの人に伝えるため、新しいライフスタイルや豊かな“さとやまライフ”を発信する「YADOKARI×公社二宮団地 暮らし方リノベーションプロジェクト」を始動した。「暮らし体験ライター」がセルフリノベーションをはじめとする“さとやま団地”の暮らし方を発信するほか、リノベーションに関する各種ワークショップの開催、入居者向けのサポート体制、二宮団地ならではの暮らし(さとやまライフ、二地域居住など)の魅力発信などを行う。
同プロジェクトでは、「大磯市」の開催などを手掛ける同公社の団地共生プロデューサー原大祐氏、ミニマルライフなど「住」の視点から豊かな暮らしを提案するYADOKARI(東京都中央区)、“ともにつくるをたのしもう”をキーワードに活動するKUMIKI PROJECT(岩手県陸前高田市)とコラボレーションする。
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