コンピュータシステム研究所(東京都新宿区)は6月7日、木造住宅構造計算システム「KIZUKURI Ver7.6」をリリースする。今回のバージョンでは、「木造軸組構法住宅の許容応力度設計(2017年版)」への対応等、ユーザーからの要望を選定し、構造計算業務に至るまでの生産性の向上に寄与する機能を追加する。
「KIZUKURI」は、3階建てまでの軸組工法木造住宅及び混構造住宅(1階がRC/S造、2~3階が木造)の木造部分の構造計算を行うソフト。延べ5000ライセンス以上の出荷実績を持つ。
新バージョンでは、公益財団法人日本住宅・木材技術センター発行「木造軸組構法住宅の許容応力度設計(2017年版)」(グレー本)の「短期めり込み軸力の低減」と「添え柱を加味した短期めり込み計算」の項目に対応する。また、CEDXMデータによる入出力機能を追加し、CADから構造材(横架材・柱等)を取り込むことで初期データ入力の手間を大きく軽減する。
さらに、予め設定できる固定荷重の数を増やし、幼稚園・保育園、高齢者施設などの中大規模建築物の計算にも対応する。そのほか、選択した金物テンプレートにある金物の中から計算された耐力に応じた金物を自動的に割り当てる機能も備える。
価格は、新規購入の場合が45万円(税別)、2本目以降の増設の場合が22万5000円(同)。バージョンアップの価格は、別途問い合わせ。
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