フリーダムアーキテクツデザイン(東京都中央区)と米オートデスクインク(アメリカ・カリフォルニア州)は、住宅建築プロジェクトにおいてBIMの活用と普及を目指して業務提携に合意したと発表した。
コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルにデータベースを紐付けあらゆる工程で活用できるBIM(Building Information Modeling、ビルディング・インフォメーション・モデリング)。BIMは大規模プロジェクトで活用されることはあるものの、小規模な設計事務所や工務店などの関係者は印刷した図面を共有して業務を行い、施主は図面や図面から描かれたパースで完成イメージを確認しているのが現状だ。
そこで両社は住宅建築プロジェクトの企画からBIMを適用するメリットを最大限に引き出しつつ、オーナーや協力会社とのコミュニケーションも含めた幅広いワークフローで活用できる手法を開発するとしている。
米オートデスクインクビルディングデザイン担当ディレクターのゲイリー・ワイアット氏は「施主は図面から空間の概念を読み取ることを苦手としている。設計を早い段階で3Dモデルで空間的に把握できることは施主にとっても大きなメリットになるだろう」と期待を寄せた。
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