隈研吾氏、高知県立林業大学校の初代校長に就任　２０１８年４月開校

　高知県はこのほど、２０１８年４月に本格開校する「高知県立林業大学校」の初代校長に建築家の隈研吾氏が就任すると発表した。

本格開校記念木製看板を掲げる隈研吾氏（中央）、高知県知事尾﨑正直氏（左）ら

　同校は、森林率日本一を誇る高知県が次世代の林業の担い手を養成するため、２０１５年４月に「高知県立林業学校」として開校。即戦力となる人材を養成する「基礎課程」、林業従事者の知識や技術の向上を目指す「短期課程」に加え、林業のエキスパートを育てる「森林管理コース」と「林業技術コース」、木造建築のプロデューサーを育てる「木造設計コース」の３コースからなる「専攻課程」を新たに開講、２０１８年４月に始動する。

　隈氏は３０年前から高知県に通い続けており、梼原（ゆすはら）町の施設を手がけるなど、高知県と縁が深いことから就任が決定した。隈氏は「林業は世界の中でも非常にユニークな日本特有の文化。そんな林業を若い人たちの力と結びつけることが私の使命。同校が林業を活性化するためのプラットホームになれば」と思いを語った。

　隈氏が教鞭を執ることはないが、木造設計コースのカリキュラムの監修や同校での講演などを行う。任期は未定。