旭化成ホームズ(東京都新宿区)は5月1日から、戸建て住宅「へーベルハウス」の断熱構法として新たに開発した「ヘーベルシェルタードダブル断熱構法」を全商品に標準採用すると発表した。
新断熱構法は、創業以来45年にわたり同社が一貫して採用してきた外壁・床・屋根の構造部材「ALCコンクリート・へーベル」はそのままに、断熱層を強化して省エネ・断熱性能を格段に高めたもの。今までZEH水準を満たす断熱性能は選択仕様として提供してきたが、今回の開発では「外壁へーベル」の内側や「床へーベル」上の断熱材を大幅に厚くし、さらに鉄骨躯体の一部を見直すことで全戸建て商品共通の標準仕様とした。
シェルターとしての機能を求められる外壁には、耐火性・遮音性など複合性能を持つ厚さ75mmの「外壁へーベル」の内側に厚さ45mmの「ネオマフォーム」を採用。住まいの耐久性に大きく影響する1階床には、完全無機質素材である厚さ100mmの「床へーベル」の上にこれまでの3倍となる厚み60mmの断熱材を重ねて断熱層を強化した。
これにより2階建てではほぼ全棟で外皮平均熱貫流率が0.6以下となり、同社販売エリアにおけるZEH断熱基準を上回った。
さらに同社は限られた屋根面積に高容量の太陽光パネルを設置する技術を独自に開発。一般的な床面積35~40坪のZEH化に必要な約5kWの太陽光発電パネルであれば10坪ほどの屋根面積で搭載することができる。
同社は今後「狭小3階建てでのZEH」や「光・風・眺望を満喫する屋上利用を併用するZEH」など、都市型住宅の提案でZEH化を加速させるとしている。
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