鹿児島県は、県内産の木材を主体に使った家づくりを実践する工務店を認証登録する「かごしま緑の工務店」制度を2011年度から開始、このほど第一次登録として4月28日までに117社を認証登録した。
県産材使用量を住宅全体の50%以上、かつ構造材の50%以上使用する住宅を「かごしま木の家」として認定。この認定住宅を年間供給戸数の8割以上を占め る工務店を「かごしま緑の工務店」として認証登録する。事業者の規模は問わず、前年までに規定の実績がない工務店は宣言書を提出し、年度末に目標を達成で きない場合は登録を取り消すしくみ。県では県内の約1000社ある住宅元請業者のうち「2、3年後に200社の登録を目指したい」としている。
登録された工務店は県知事から登録認証を交付され、県を通じて県内の木造住宅取得検討者に積極的にアピールを行うほか、県が今年度から開始する地域材使用 住宅への補助金制度も同制度の登録工務店のみを対象にする。登録工務店が引き渡した「かごしま木の家」全棟に対しCO2固定量を算出して環境貢献度を表彰 する「CO2固定認証書」を交付する。
また今後、県の主催により登録工務店を対象に、架構スパン表の使い方や長期優良住宅の取得方法など実務勉強会なども随時開催するなど、登録工務店へ県を挙げた支援体制を強化する。
県林業振興課では「木の家づくりにおいて建築主に使用木材の産地を指定することを求めることは難しい。供給する工務店が意識して地域材を使用する環境をつくることで、地域材の需要を広げたい」としている。
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