地域工務店の木の香の家-木精空間-(岩手県北上市、白鳥顕志社長)は、東日本大震災の影響を受けたOB顧客に対し、住宅ローンの支払いの一部を無償補助金として毎月支給する緊急支援活動を開始した。
地震や津波の被害で収入が大幅に減少してしまったOB顧客を経済面からサポートする取り組み。①合算年収600万円以下で給与が10%以上カットされてしまった人②夫婦のどちらかが失職してしまった人③年間返済負担率(1年の返済総金額÷年収)が20%以上になってしまった人――を対象に、毎月最大で一人あたり3万円を支給する。
白鳥顕志社長によると、今回の緊急支援はお金を小分けにして支給し、毎月支払うローンの一部にあててもらうことがポイント。まとまったことに使うのではなく、分散型の補助により、家計のリズムを取り戻してもらうことをねらいとする。
支給期間は原則1年で、その間に収入を立て直してもらうことが前提。ただしその時点で返済負担率20%以下にならない場合は、状況をみて延長も検討する。これまでに2組から支援適用の申し出があった。これらの顧客には簡単なエスキス模型の製作を依頼し、それに対する報酬というかたちで補助金を支給する。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。