国土交通省は4月19日、2016年度「住宅市場動向調査」の結果をとりまとめて発表した。分譲マンション取得世帯が住宅取得にあたり比較検討した住宅を見ると、「中古マンション」が31.8%で前年比7.1ポイント上昇、2012年度比では13.2ポイント上昇した。最も多かったのは同じ「分譲マンション」(78.8%)で、前年比6.9ポイント低下した。
また、中古戸建住宅、中古マンション取得世帯が中古住宅を選んだ理由を見ると、「予算的にみて中古住宅が手頃だったから」「新築住宅にこだわらなかった」「リフォームで快適に住める」が多かった。一方、注文住宅、分譲戸建住宅、分譲マンション取得世帯が中古住宅を選ばなかった理由では、「新築の方が気持ち良いから」「リフォーム費用などで割高になる」「隠れた不具合が心配だった」が多かった。
そのほか、住み替え・建て替え・リフォーム後の省エネ設備の整備率を見ると、「二重サッシ又は複層ガラスの窓」は注文住宅で74.6%、分譲戸建住宅で61.3%、分譲マンションで50.4%だった。「太陽光発電装置」の整備率は、注文住宅で39.5%、分譲戸建住宅で15.1%となり、両住宅とも前年に比べて低下した。
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