東急不動産(東京都港区)はこのほど、分譲マンションとシニア住宅の複合開発を行う「世田谷中町プロジェクト」において、居住者だけでなく地域にも開かれた多世代交流拠点「コミュニティプラザ」を開業した。また、認知症の「予防」と「ケア」両方のサポート充実を目指す「ケアレジデンス」を、シニアレジデンス「グランクレール世田谷中町」内に完成させた。ケアレジデンスは今年9月の開業を予定する。
世田谷中町プロジェクトは、東京都「一般住宅を併設したサービス付き高齢者向け住宅整備事業」第一号プロジェクトとして開発を進めるもの。今回開業したコミュニティプラザは、地域に暮らす多世代間の積極的な交流促進と、地域の介護の拠点としての機能を備える。産学連携の地域交流プログラムを実施する「コミュニティサロン・ホームクレール世田谷中町」をはじめ、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所「ホームケア世田谷中町」、認可保育園「ポピンズナーサリースクール世田谷中町」、看護小規模多機能型居宅介護事業所 「ナースケア・リビング世田谷中町」などが設置される。
ケアレジデンスでは、認知症「予防」の観点から順天堂大学と業務提携を行い、健康寿命を伸ばす“認知症予防プログラム”を入居者に提供する。また、認知症「ケア」の観点から、世界的に注目される英国スターリング大学認知症サービス開発センターと連携して「認知症の方にやさしいデザイン」を取り入れている。
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