住まいのコミュニティーサイトSUVACO(東京都港区)は、リノベーション向き中古物件探しを得意とする会社を紹介するサービスを開始した。「家づくりに適した既存物件を見つけるのが大変」という施主の要望に応えたかたちだ。
リノベーションに適した物件探しを得意とするSUVACO登録企業は13社(2月現在)。不動産会社として4社、リノベーション会社として9社が参加している。今後、地元不動産の登録会社を増やすことで、物件探しは地元不動産、リノベーション工事は住宅関連会社に回す仕組みを検討している。
新サービスは、SUVACOのポータルサイトを通じて、施主がリノベーション向き不動産探しを依頼。登録会社が直接相談窓口になり物件探しを支援する。既存住宅購入およびリノベーションの工事契約が決まった場合、物件仲介料の10%、設計料の10%、工事費の5%を手数料としてSUVACOに支払う仕組み。サイト登録料は無料。物件対象範囲は首都圏と名古屋、大阪が中心。今年は地域の不動産会社を中心に100社の登録を目指しているという。
SUVACOのユニークユーザー数は40万人/月。30代・40代の一次取得者が中心で、やや女性が多い。「不動産に対する要望と住宅に対する要望をともに満足できるケースは少ない」と、黒木武将・SUVACO社長は語る。
不動産だけでは解決できない問題に対し、リノベーションをセットで考えることで住みやすい環境を提案している。すでにSUVACOアドバイザーとして1000社ほどが無料登録している。SUVACOアドバイザーの構成は建築士が90%、工務店が10%。
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