全国763金融機関の住宅ローンプランを比較できる「WhatzMoney住宅ローン」を運営するWhatzMoney(東京都目黒区)は4月4日、独自に調査した4月実行分のローン金利状況を公開した。
10年固定金利型住宅ローンの金利は、基準となる10年国債金利が0.06%前後でほぼ横ばいに推移する中、一部銀行で金利引き上げの動きがみられた。主要73行の平均金利は1.010%(前月比+0.019%)となった。
今後、FRB(米連邦準備理事会)が予定する年内2回の利上げにより金利上昇する可能性はあるが、日銀が長期金利を0%程度に誘導する金利操作政策を継続する姿勢を見せており、急激な金利上昇はないとみられる。また、世界的には金融引締めのトレンドになっており、一方的に低下することはないと予測する。
変動金利型の金利は、一部銀行で金利引き上げの動きが見られたことで僅かながら上昇した。主要73行の平均金利は0.931%(前月比+0.001%)となった。4月に金利を引き上げなかった銀行も、近い将来、金利引き上げの動きをみせる可能性がある。
主要銀行の全新規借入プランの最低金利では、初めて0.300%のプランが出現した。対象プランは三菱UFJ信託銀行の固定3年・5年のプランで、教育資金贈与信託の利用が条件になっている。
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