ダイキン工業(大阪府大阪市)は2017年10月1日、ガスが動力源の空調機(GHP)と電気が動力源の空調機(EHP)を組み合わせた空調システム「スマートマルチ」を発売する。東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、アイシン精機との共同開発。
従来のハイブリッド空調システムはGHPとEHPそれぞれに冷媒配管系統があり、2種類の室内ユニットをフロア内に設置する必要があった。さらに、電気とガスの使用比率の違いによる極端な温度ムラを防ぐため、各室内ユニットの容量・設置位置を詳細に設計する必要があった。
新商品はこれを解消。GHPとEHPの冷媒配管系統と室内ユニットを同一化することにより、通常のビル用マルチエアコンと同じ設備設計が可能になり、設計施工の手間を削減。さらに、電気とガスの使用比率が変化しても温度ムラが発生しないため、快適性を損なわずにエネルギーコストを削減できるとする。
接続できる室内ユニットは23タイプ126機種。オフィスビルから工場まで幅広い用途に対応する。
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