LIXIL(東京都千代田区)は主力の断熱玄関ドアを刷新、業界最多となる85デザイン・29色を揃えた「ジエスタ2」を4月3日に発売する。高断熱なk2仕様、関東以南向けのk4仕様の2タイプを用意し、業界で初めてk2仕様にも施錠したまま通風可能な採風デザインをラインアップした。
あわせて国土交通大臣認定防火設備ドアも一新し、66デザイン・27色から選べる「ジエスタ2防火戸」を発売する。
同社は現在「RE-DESIGN(リデザイン)」を掲げ、6つのデザインスタイルに基づいて空間をトータルコーディネートできる商品の開発を進めているという。これまではボリュームゾーンがターゲットの中心だったが、個性的な住宅スタイルの増加にともないデザインの幅を広げる必要が出てきたため。そうした新しいデザイン戦略のなかで今回のフルモデルチェンジが行われた。
具体的には、(1)邸宅風の「グレーススタイル」、(2)シンプルだけど素材感がある「ミニマルスタイル」、(3)自然体でいい意味で普通な「プレーンスタイル」、(4)個性的な「インディヴィティスタイル」、(5)カジュアル洋風の「クラシックスタイル」−−の5つのデザインスタイルに基づくドアを提案。
従来の玄関ドアは、室外側のデザインにこだわる一方で室内側はフラットなものがほとんどだったが、新商品は内側もきちんとデザインし、面材・ハンドルとも内外を同テイストで統一した。
デザインスタイル別に選べるようにしたことで、インテリアやエクステリアを含むトータルコーディネートがしやすくなった。
たとえば流行の”男前”スタイル(インダストリアル、ブルックリンとも呼ばれるデザインテイスト)で住まいを統一する場合、今回の玄関ドアでは「インディヴィティスタイル」がそれに該当する。
さらに、バルコニーまわり(ベランダ手すりモダンパネル)、インテリア建材(VINTIA)、キッチン(ALESTA)、内装仕上げ材(エコカラット)にも同テイストの商品があるため、それらを組み合わせて空間全体を”男前”にまとめ上げることができる。
このほか、つくり手向けのサポートも拡充。玄関ドアのシミュレーションやプランボード作成がパソコン上で容易にできる無料ツール「らくらくカタログ」を4月3日に公開する(予定)。
通常1つのドアを決めるだけでも、何冊もの建材カタログを引いて採用候補を選定したり、画像を切り貼りしてプランボードを作成したりと、意外に手間がかかる。新ツールは、住宅スタイル別、価格帯別、色別、デザイン別にデジタル検索してスピーディにおすすめのドアの選定が可能。選んだドアだけのプランボードを自動作成し、外壁や床タイルとの相性を確認することもできる。また、工務店が用意した自社物件の外観画像にドアをあてはめて施工イメージをつくることも可能だという。
「ジエスタ2」k2仕様30〜50万円、k4仕様27〜47万円。写真は邸宅風のグレーススタイルから、大きな曲面デザインの「G11型」。
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