建設から運用(居住)、廃棄までのライフサイクル全体でCO2収支をマイナスにすることを目指した「LCCM住宅」のデモンストレーション棟
(茨城県つくば市・建築研究所内)の完成見学会が4月28日に行われました。新建ハウジング2011年5月10日号は、この見学会を取材して紹介しています。ここでは記事の全文を紹介します(編集部)。
この見学会当初3月24日に予定されていたもの。東日本大震災の影響で開催時期を延期していたが、異例の関心の高さで、当日は業界関係者を中心に約250人の参加があった。
LCCM住宅研究・開発委員会委員長の村上周三建築研究所理事長は、一般公開に先立って行われた記者会見で「建設段階のエネルギーを減らすことと、運用時のエネルギーを減らすことはトレードオフ(両立しにくい)関係にある。LCCM住宅の設計は、その最適解を見つけること」とし、設計の考え方が大きく変わっていく可能性があると指摘した。
村上理事長は、国土交通省と連携を図りながら今年の秋をめどに「LCCM住宅」の認証制度を開始する予定とも発表。
今後、同制度の運用に向けた評価ツールの開発などを進めていくとした。
今回に続く第2回の見学会は6月9日に開催。申し込みを5月9日9時から受け付けている。先着順で定員になり次第、受け付けを終了する。
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