国土交通省は3月10日、住宅ローンを供給している民間金融機関を対象として2016年10月~12月に実施した「民間住宅ローンの実態に関する調査」の結果を発表した。2015年度の新規貸出額は前年度比2756億円減の18兆2170億円だった。
使途別に集計した実績(回答が得られた実績のみ)では、新築住宅向けが457億円減の7兆4871億円、既存住宅向けが416億円増の1兆6108億円、借り換え向けが2050億円減の2兆2707億円。割合では、既存住宅向けが増加傾向、借り換え向けが減少傾向だった。
金利タイプ別実績の割合では、「変動金利型」が前年度比4.0ポイント増の56.5%で最も高かった。「固定金利期間選択型」(30.0%)は前年度から減少、「証券化ローン」(9.2%)は増加に転じた。
固定金利期間別の割合では、「固定金利期間選択型(10年)」が前年度比6.7ポイント増の58.0%で引き続き最も高かった。前年度増加に転じた「固定金利期間選択型(5年)」(13.6%)は再び減少、これまで増加傾向にあった「固定金利期間選択型(2年)」(7.2%)、「固定金利期間選択型(10年超)」(3.0%)も減少に転じた。
住宅ローンの商品ラインアップ(19商品)で「現在、商品として取り扱っている」割合が高いものは「金利タイプ(変動金利型)」(95.2%)、「金利タイプ(固定金利期間選択型)」(95.0%)だった。「商品化を検討中」の割合が高いのは「リバースモーゲージ」(4.9%)、「金利優遇(住宅の質誘導型)」(2.8%)。「取り扱っていたが、廃止した」割合が高いのは「金利タイプ(全期間固定金利型)」(10.3%)だった。
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