タカカツグループ(宮城県大崎市)はこのほど、東北の地域創生をテーマに木と暮らしをデザインするプロジェクト『WOOD EGG PROJECT』を開始した。
同プロジェクトは、東北の森に放置された「間伐材」を有効活用し、森を再生し地方創生に貢献することが目的。間伐材とは、森の手入れをして木を間引いた際に出てくる木材のこと。まだ細くて小さな間伐材には木材としての需要がなく、取引されなかった間伐材は伐採後その場に放置され、森の成長を阻む原因となる。
そこで同社は、この間伐材を有効活用し、放置される間伐材を減らす方法として、これらを使った規格住宅『STAND BY HOME』を開発した。
同住宅は、基準に満たなかった小さい間伐材を使うため、東北の自然の木を使った「高品質な家」を「少ないコスト」で建てられる。同社は、間伐材を使っての「地産地建」は、ゆくゆくは東北の森の健全な再生サイクルが取り戻され、地方創生というテーマにおいて非常にメリットが大きいとしている。
ラインアップは、完全平屋スタイルの「YAT」、平屋にロフトをプラスした「LOB」、ロフトと片流れ屋根が特徴的な「MAG」の3種類。
同住宅は、宮城県内の産業・経済の活性化に貢献した企業に贈られる「七十七ビジネス大賞」を、2016年に受賞している。
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