パテント・リザルト(東京都台東区)は、2013年5月にまとめた家庭用エネルギー管理システム(HEMS)関連技術(特許)について、その後の技術動向と権利者動向を調査して3月8日に発表した。「総合力ランキング」では、1位がパナソニック、2位が京セラ、3位が三菱電機となった。パナソニックは、「電池等の充放電回路」、「電磁波による給配電方式」でトップのシェアを確保した。
2013年5月当時に1598件だった調査対象全体の有効特許件数は、2017年2月時点で3642件と約2.3倍に増加。京セラは当時25件から262件、三菱電機は47件から190件に急増した。特許の総合力(権利者スコア)では、パナソニックが大きくスコアを延ばして他社を引き離した。
増加した特許の技術要素では、「主たる交流電力の給配電」が最も増加したほか、「給配電網の遠方監視・制御」、「管理・業務システム」、「電池等の充放電回路」などの技術に増加が見られた。
同社は今後の動向について「一元管理システム」、「見える化」、「蓄電池」に関する特許の増加を予想する。また、ネット・ゼロ・エネルギーハウスを標準的な新築住宅とする骨子案にむけて、蓄電池に関する技術、特許として「電池等の充放電回路」への注目を指摘する。
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