山長商店(和歌山県田辺市)は、紀州の山で育った高樹齢の杉・桧を長年培われた職人の眼と技で製品化した「山長ブランド材」を展開する。江戸末期から育林事業に着手し、紀伊半島南部に約5000haの山林を所有する同社は、植林から育林、伐採、製材、プレカット加工まで一貫生産により事業展開する。
「山長ブランド材」は、丹精に育てられた樹齢50〜100年の紀州産杉と桧の構造材を製品化したもの。不可欠な作業プロセスとして、製材とプレカット工程だけでも4回以上の検品・検査を実施する。木材を一本一本目視で調べ、曲がりや反り、たわみがないかチェックし選別、仕分けする。長年にわたって培われた製材職人の目で見極められて、良質で品質の安定した製品が生み出される。
目視による検査だけではなく、最新のグレーディングマシーンによって木材の含水率と強度を測定し、その結果を日本農林規格(JAS)の機械等級区分に基づいた形で印字する。同社は2008年からJAS強度表示による国産杉平角材の供給を行っており、職人の経験や勘に頼りがちだった木材の性能や強度の「性能の見える化」を実現している。
さらに、木目が美しく強度のある紀州材を最大に生かした化粧梁・曲がり梁のプレカット加工にも対応する。
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