YKKグループは3月2日、2017年度から2020年度までの4カ年の中期経営計画を発表した。AP(建材)事業は「高付加価値と需要創造による持続的成長」を方針に、窓の高断熱化やリノベーション事業による需要創造などを重点施策として推進していく。AP事業の2020年度の売上高計画は4589億円、営業利益は313億円。
窓の高断熱化に向けては、樹脂窓のデザイン力を強化するとともに、2017年に四国製造所を稼働させるなど供給体制の強化も進める。樹脂窓の売り上げを2016年度比で2倍に増やす計画だ。また、アルミ窓の複合窓への転換を進めていく。
リノベーション事業では、ストック住宅流通促進の政策のもと、需要創造による成長戦略を推進していく。具体的には、政策課題である断熱化と防災を軸とした開口部リフォームの需要を掘り起こしていくほか、改修工事がしやすくなるように工法まで配慮した商品開発を強化する。TOTOや大建工業とのコラボレーションショールームも拡大する。
ドイツに建材に関するR&Dセンターを2017年5月に開設する。機能部品と開口部断熱の調査研究が目的。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。