LIXIL(東京都千代田区)は3月1日、既設サッシ枠はそのままに、最短60分でアルミ樹脂ハイブリッド窓へのリフォームが完了する「リフレム リプラス」を発売する。
壁を壊さないカバー工法はこれまで、窓の性能・使い勝手を向上するうえでは有効だが、ガラス交換や内窓設置に比べると施工時間・コストがかかるとして普及してこなかった。
今回の新しいカバー工法は、いくつかの専用部材を開発することで、施工の手間を大幅に低減。とくに既存窓のゆがみ調整は現場に合わせた部材選択・加工が必要で、職人の経験や技術が求められるが、新開発の「下枠レベル調整付土台」(特許出願中)により、ドライバー1本で高さ調整ネジを回して10mm以内のレベル調整が簡単にできるようになった。
また、室内外での湿式シーリング作業をいっさい不要にしたことで、室内作業のみで工事が完了。2階窓でも足場を組む必要がなく、狭小地でも気軽に窓リフォームを行うことができる。
1窓あたりの工事時間は従来カバー工法の半分程度、最短60分で完了するという。
職人の経験や技術力に頼らずに窓リフォームができる専用部材を用意。写真は下地処理として既存枠にベース材を取り付けているところ。
現場調査や見積もりの手間も簡素化。既存枠にあてるだけで取り替え可能な窓かどうかを一発判定できる「現調キット」(写真)、既存枠の幅・高さを測定してその場で簡単な見積金額を提示できる「シンプル価格設定」を用意した。
すっきりとしたデザインも大きな特徴で、従来のカバー工法より開口面積を約11%向上。室内側立上がり寸法は業界最小の24mmとした。断熱性能は2.33W/(m2・k)以下相当。
雨戸・シャッター付き、面格子付きを含むあらゆる年代・型式の引違い窓に対応。既存引違い窓の約8割の窓リフォームが可能になるとする。
9万円(引違い窓PG 障子Low -E複層ガラス 、採寸サイズW1650xH1100)。
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