国土交通省は2月15日、今後の都市計画のあり方を検討する都市計画基本問題小委員会の初会合を開いた。人口減少社会で顕在化しつつある「都市のスポンジ化」現象への対応を検討していく。6月中の中間取りまとめをめざす。
都市のスポンジ化とは、空き家や空き地が時間的・空間的にランダムに大量発生する現象。人口密度が低下することで生活サービス企業などが撤退し、まちの魅力低下などにつながるなど問題が指摘されている。他方、都市における「ゆとり」空間としての活用可能性に言及する声もある。
検討の方向性として、スポンジ化を組み入れて都市の豊かさの実現を目指す方針が示された。たとえば、農地・樹林地など都市的土地利用以外の用途を組み入れていくことなどが例示された。
初回の会合では、リビタ(東京都渋谷区)の展開するストック活用事業や山形県鶴岡市の空き家・空き地・狭隘(あい)道路を一体の問題として捉え連載させて再生する事業(ランド・バンク事業)が紹介された。
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