旭化成ホームズ(東京都新宿区)の「二世帯住宅研究所」はこのほど、親世帯と子世帯が生活空間を分けて暮らす「独立二世帯住宅」と、水廻りを共用して両世帯が一緒に暮らす「一体同居住宅」について、世帯間交流の違いや同居満足度などの調査を行った。
同居満足度では「独立二世帯住宅」が93.6%となり、「一体同居住宅」の71.3%を上回った。「独立二世帯住宅」は親・子世帯間の関係についても「母・義母とよく話をする」が73.2%、「気軽に子供の世話を頼める」が77.1%と良好だった。
また、「一体同居住宅」で暮らす人の87.3%が「同じ家に住んでいる感覚」を持っているのに対し、「独立二世帯住宅」で暮らす人は70.1%%が「別々の家に住んでいる感覚」を持っていることが分かった。
そのほか、独立二世帯住宅の間取りに求められる必要条件として「もしも間取りが○○だったら抵抗を感じると思うか」を独立二世帯住宅の子世帯に聞いたところ、浴室や自分の部屋への移動中に親世帯を通るなどの「動線の交錯」、足音や排水音などの「生活音漏れ」、互いの生活空間が見えるために「不用意に見られる」など、プライバシーが守られないことに対する抵抗感が強かった。
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