LIXIL(東京都千代田区)は、インダストリアルな世界観を楽しめるインテリア建材「VINTIA(ヴィンティア)」を4月3日、全国発売する。
インダストリアルは直訳すると「工業的」。「VINTIA」は、工業製品のような無骨感がありながらも美しさや機能性を追求し、さらにヴィンテージ感をまとったスタイルで、主に室内ドア、室内引き戸、クローゼットドアで展開していく。
室内ドアは、全5色でヴィンテージ家具や小物の深い色合いに調和するようダークカラー3色(ネイビーブルー、ボトルグリーン、チャコールグレー)と木目調の2色(チーク、ナチュラルオーク)を揃える。デザインは、パネルタイプ2種とガラスタイプ2種の4タイプ。レトロ感を出すには樹脂パネルではなくガラスである必要があるとして、ガラスへは強いこだわりがあった。凹凸のストライプ柄を入れ、レトロガラス特有の「ゆらぎ感」を出し、また、熱処理を施したモール熱処理ガラスを採用、万が一破損したときの安全性にも配慮している。ドアノブには、昭和初期の建物で採用されていた「握り玉」もオプションとしてラインアップし、より一層こだわる層へのニーズに対応する。
「近年の多様化するデザインニーズには、ベーシックなデザインだけでは対応できない。ちょっと奇抜でとがった商品が必要」(LIXIL、古島照生インテリア事業部長)。また、「インダストリアルスタイルは、小物や家具にもこだわってヴィンテージ感を出すことで成り立つスタイル」とし、個性的でカジュアルな空間提案を得意とする関家具(福岡県大川市)が運営するインテリアショップ「CRASH GATE(クラッシュゲート)」とコラボレーションし、インテリアや家具も含めてインダストリアルスタイルの空間そのものをトータルコーディネートで提案できるようにした。
LIXILでは、インダストリアルスタイルが2017年のトレンドになるとし、床材やエコカラットにも「VINTIA」とのコーディネイトが可能な商品を追加していく。
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