フォレスト・オオモリ(三重県四日市市)の家づくり 第2回
<工務店のための経営ベンチマーキング塾◎2月8日講師 岩田雅之代表取締役>
2月8日よりスタートする4回シリーズ「工務店のための経営ベンチマーキング塾in関西」。先駆的な取り組みで圧倒的な存在感を発揮している工務店経営者らから、直接話を聞ける機会です。講師として2月8日に登場して頂く、フォレスト・オオモリの岩田雅之社長と同社の現在の取り組みについて紹介する第2回。
第1回はこちらから
フォレスト・オオモリでは、「椅子は最小の建築物」————そんな思いを伝えている。家具を含めた家づくりの提案を行っていることの表れだ。
そんなフォレスト・オオモリの周辺事業を彩る言葉は、「フォレスト・スタイル」に集約される。
ローコスト住宅に取り組んだ時期もあった。約12年前、岩田さんが社長に就任するさらに少し前、下請けの仕事がなくなりだしたころだ。
1回のチラシで数棟の受注が取れるほど反響が良かった。しかしローコスト住宅では、施主の満足度は低く、クレームも多い。建てる側の満足度も低かった。いかに主体的に仕事を増やすことと、自分たちのやりたい価値ある仕事をすることを両立させるか。その結果が、フォレストスタイルという事業の展開につながっていった。
「最初にきっかけになったのは、高気密高断熱(SW工法)の体感をしてほしいと建てたモデルハウス。あるとき、太極拳の教室に使いたいと頼まれて貸したら、家があったかいねと。そこからヨガの先生を紹介されて、そんなところからスタートしたら、30くらいの教室になっていった。うちに変化をもたらした最初のステージです」
まずは下請けから脱却するとともに満足度の高い住宅の受注。「カルチャー教室」という思わぬ形で体験者が増えるきっかけもできた。岩田さん自身が年間20棟受注する、という目標を5年で達成し、次に目指したステージは「家具」だった。
「最初のプランを考えるのに、家具を見てもらって、好きな椅子さえ選んでもらえば床の材質・色を決められる。次は机が決められる。全体のインテリアが決まっていく。実際に椅子に触ってもらってやるわけ。これはパンフレットにはできないことで、この家づくりをうちの当たり前にする。それが今の目標です」と岩田さんは話す。
第3回に続きます。
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