パナソニックエコソリューションズ社(大阪府門真市)は、架台一体型の屋根システム(屋根材)「HITルーフ」(ヒットルーフ)を2月1日より全国で発売する。
据え置き型でもなく屋根一体型でもなく「架台一体型」であることが最大の特徴。単体で屋根材として成立し、後からでも穴を開けることなく太陽光パネル(同社製パネルHIT)を取り付けられる。その際一日で設置できるので、施工費用も抑えられるとする。屋根面全体を効率的に使えるため、発電量を最大に発揮することが可能だ。鋼板製けらばでデザイン性も高め、本体(アルミニウム・亜鉛合金メッキとフッ素塗装)とそれぞれカラーを選べる。
取り付けは専用金具で太陽光パネルを取り付ける。「HITルーフ」上の溝構造が(パネルの大きさと合っているため)省施工と長期間の割れかけ・変形を防ぐという。
同社のアンケート調査(太陽光パネル搭載者115、非搭載者113件)によると、非搭載者では、「導入を検討していて資料を集めたりインターネットで情報収集をしている」が多数回答(54.9%)しており、新築当時「導入費用が高いと感じたため」(38.1%)「電気料金が思ったより削減できない」(46.9%)といった理由で搭載しなかったユーザーが、後々導入する可能性が高いことを示している。
搭載者も、太陽光パネル搭載者のほとんどは満足しながらも「もっと多くの太陽光モジュールを載せて発電量を得たかった」(約16%)「屋根に穴を開けていることを知らなかった(または後から知ったことへの不満)」(9.6%)といった声があったという。
全国展開する今回の商品は、すでに2013年からパナソニックビルダーズグループ限定で販売してきたもので、現在まで464棟を施工。そのうち、2割のユーザーがパネルを同時に施工していないという。
価格は「HITルーフ」(屋根材のみ)で72万1000円(60㎡。大きさの変更は適宜対応できる)。この大きさだと太陽光パネルを設置しても一般的なスレート屋根と同程度の約20kgの重量になる。2020年度に2000棟を販売目標とする。
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