「耐震住宅100%実行委員会」が2014年に開催した「あなたの残したい建物コンテスト」で大賞に選ばれた「清水次郎長の生家」(静岡市清水区)の耐震改修工事が、1月より始まった。
コンテストは、実行委員会の全国200社の工務店が、新築だけではなく耐震改修による建物の保全を目的に開催。「次郎長の生家を後世に残そう」プロジェクトをたちあげ活動を開始した。改修に賛同した地元や支援企業などから総額2500万円の寄付金が集まり、1月10日に起工式が行われた。
改修工事では、築200年になる木造住宅の歴史的、文化的価値を損なわないよう、屋根に使われている清水瓦など使用可能な既存材を再利用する。また、躯体に「耐震構法 SE構法」を使用し、安全性・耐震性向上を実現する。
着工式では、実行委員長の田鎖郁男氏(エヌ・シー・エヌ)が、「コンテストの開催から足かけ2年かかった。耐震性の高い建物となることで、人の命を守る建物となる。清水市から全国へ耐震化の運動を広げていきたい。」とコメントした。
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