シックハウスなどの対策として「リバース工法」を展開するリバースジャパン(新潟市)は5月、同工法の中心となる資材で、室内壁の仕上げ材として施工する「リバースコート」について、防火(不燃)材料として大臣認定(国交省・認定番号NM-4253)を取得した。同社は、認定を弾みに同工法の普及を目指す。
リバースコートは、独自開発した複合培養液「リバース溶液」を専用珪藻土と配合して内壁の仕上げ材として石膏ボードなどに施工する。リバース工法は、「きれいな室内空気環境」を実現する技術で、有害化学物質の低減、消臭、調湿といった効果を発揮。リバースコートに加え、リバース溶液を基礎のコンクリートに混入したり、柱など木材に噴霧することで、さらに効果を高める。床などに塗ることができるリバースワックスもあり、総合的な施工によって安全で安心な室内環境をつくり出す。
リバース工法は8年ほど前に開発後、これまでに住宅の新築やリフォームで約1000棟分の出荷実績があるが、不燃認定を受けたことで、住宅をはじめ公共の建物や介護施設、病院など幅広く提案していく考えだ。
同社では長年にわたり、専門機関や大学との共同により、リバース溶液の安全性やリバース工法施工物件の室内環境の検証を行い、自社ウェブサイトで検証データを公開。同社製品の販売などの問い合わせについては、総販売代理店のアルコバレーノまで。
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