みはし(埼玉県和光市)は、昨年国土交通大臣認定を取得したヒノキの不燃処理材(無垢材)による燃焼実験を行い、不燃性能を実証したと発表した。1月20日に玉川工場(埼玉県ときがわ町)で行った実験では、未処理材が15分でほぼ全焼したのに対し、不燃処理材は20分間延焼しなかったという。
![燃焼実験で、着火20分後の様子。写真左側は不燃処理済みの材。右側の未処理材は着火後5分で開口上部の横桟が割れ、12分で屋根が落ち、15 分でほぼ全焼した](https://www.s-housing.jp/wp-content/uploads/2016/02/9875648cd5f4ca7436a861486f7ce045.jpg)
燃焼実験で、着火20分後の様子。写真左側は不燃処理済みの材。右側の未処理材は着火後5分で開口上部の横桟が割れ、12分で屋根が落ち、15分でほぼ全焼した
今後は、実験結果を活用してヒノキの不燃処理材の優秀性をアピールし、新国立競技場をはじめとする東京五輪関連施設や各種公共施設などでの採用をめざす。
ヒノキはこれまで不燃処理木材とすることが困難だったが、「遠赤外線高温燻煙(くんえん)処理」という新方法と独自開発した薬剤によって、無垢の不燃木材化の技術を完成させた。生産性の向上とコスト低減も実現している。
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