古河電気工業(東京都千代田区)は、火災時に遮炎性・断熱性を発揮する建築物向けの「薄肉高熱膨張耐火シート」を開発した。
従来の熱膨張耐火シートは、膨張時に形成される炭化物がもろくて断熱性が不十分だったり、膨張不足により隙間から火を通してしまうといった課題があった。
今回開発した「薄肉高熱膨張耐火シート」は、壁・通気孔の目地材や構造体の耐火保護材としての施工に適するよう、通常時の厚さは2mmで柔軟性があり、火災時には400℃の熱で体積が約27倍まで膨張(厚さは最大45mm)して炭化物を形成することで延焼を防ぐようにした。また、炭化物は型崩れせず、従来品よりも火や熱を通しにくい。
厚2mm×幅750×長1000mm。
![](https://www.s-housing.jp/wp-content/uploads/2023/04/230405furukawadenko01-1.jpg)
片面にアルミガラスクロスを貼り合わせている。柔軟性・加工性が高い
![](https://www.s-housing.jp/wp-content/uploads/2023/04/230405furukawadenko02-1.jpg)
左:燃焼前、右:燃焼後
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