アールシーコア、人事総務業務の自動化が評価され受賞

ログハウスの「BESS（ベス）」を運営するアールシーコア（東京都渋谷区）はこのほど、次世代型iPaaSプラットフォームを運営するWorkato, Inc.（ワーカート、米国カリフォルニア州）主催の自動化バーチャルカンファレンス「Automate2022」にて、第1回Automation Impact アワードを受賞したと発表した。

同賞は、自動化による先進的な業務改革で優れたビジネス成果を達成している企業を、11の業界部門から各1社表彰するもの。日本からは唯一、同社が建設業部門で受賞した。

受賞対象となったのは人事総務業務の自動化で、従来、複数の国産SaaSを導入して行ってきた社員入退社の関連業務を、Workato活用により自動化。業務時間を97％削減するなど劇的に改善した点が評価された。

ニューヨークでの授賞式に伴い、Nasdaqタワーに「BESS」ブランドロゴおよび社名が表示された

同社は、従業員情報、入退社管理などの人事総務業務に複数の国産SaaSを導入し、各サービスに個々にデータを入力して情報の整合性を維持してきたが、情報更新のたびに入力作業が発生。業務効率を低下させていたため、Workatoの活用を開始した。複数の社員情報システムのデータ連携を完全自動化し、新入社員情報をもとに社内アカウント作成や名刺発注、プリンタコピー複合機などの認証ID登録といった一連の作業のプロセス管理やリマインダ設定も自動化された。これにより、1時間以上かかっていた業務が1～2分で自動完了し、入力ミスもなくなるなど劇的な改善効果を実現した。

同社は、自動化で削減されたリソースで経営指標の分析など総務人事領域の本来業務に集中できるとともに、人材配置の最適化が可能になったとしている。