業績をあげたい、効率化の仕組みがほしい——多くの工務店が抱える課題に親身に寄り添い、解決してきたシンミドウ(Gift)(埼玉県さいたま市)。70社以上の工務店のブランディングを支援してきた武田純吾さんに、これからの会社づくり、社員づくりのヒントを聞いた。
武田純吾さん
住宅業界に特化し、全国にて業績改善・シクミ構築を70社以上手掛けてきた。経営者とだけ語るのではなく、現場スタッフと共に改善を行い、全てオーダーメイドで業務の提供をしている。著書に、工務店集客・売上・棟数UPの施策を伝えるコンサルティング、WEB講師など、商品企画なども行い業務は多岐に渡る
たいていの問題はブランディングで解決できる
——最近、「工務店もブランド化が不可欠だ」と言われるようになった
自分たちの価値観の発信を細部までこだわり、形にしていくことがブランディングです。「リッツカールトンのスタッフが新幹線に乗って忘れ物を届けてくれた」「ディズニーランドで指輪を池に落としてしまったところ、キャスト(スタッフ)がなぜか見つけてくれた」といったエピソードを聞いたことはありませんか。強いブランドがある企業ほど、こうした強烈なエピソードがあります。
こういった強烈なエピソードが出てくる、口コミが自然と発生するには自分たちの世界観をこだわり抜くことで発生してきます。「ここまでしているんだ。」という印象づけを行うことその1つ1つに意味があること。それがブランディングです。
工務店さんが抱える課題のほとんどは、ブランディングで解決できると言えます。細部にとことんこだわり、伝説的なエピソードが語り継がれる会社をめざしましょう。
「創意工夫」できる会社が伸びる
——会社を成長させるためには何をすべきか
社員が「その気」になってくれなければ、業績は伸びません。業績とは「創意工夫」の塊であり、こうした視点で物事を考えることができる会社は強いと言えます。創意工夫を放棄した会社には手痛い未来が待っています。
創意工夫ができる会社かそうでないかを見分ける簡単な質問があります。社員に「昨日と何か変わったことをやったか?1年前と異なるところは?」と聞いてみてください。「昨日と同じで、1年前ともさほど変わりはありません」という答えが返ってくるような社員(会社)は同じ平面をグルグルと回っているだけで、実力が上がっていないということ。
一方で、顧客との信頼関係や販売網などが良い方向に変化している会社には、創意工夫のできる社内風土が備わっています。このような良い風土は早ければ3年で社内に行き渡ります。
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