アスベスト解体作業現場で違反５．５％−厚労省まとめ

　厚生労働省は１月１０日、アスベストが使用されている建築物の解体などを行う作業現場に対して、２００５年８月１日から１０月３１日までの間に実施した監督指導の結果を公表した。監督指導などを実施した１２８０作業現場のうち、石綿障害予防規則（石綿則）に関する違反が認められたものは７１作業現場（違反率5.5％）だった。

　違反の内容をみると、労働者に対し特別教育が適切に行われていないものが２６件（２．０％）と最も多く、次いでアスベストの使用有無の事前調査や記録保存が適切に行われていないものが２３件（１．８％）、アスベスト取扱い作業場への立入禁止措置がなされていないものと石綿作業主任者が未選任であるものがそれぞれ１５件（１．２％）だった。