ナイス(神奈川県横浜市)は、CLTを用いて建築した仙台物流センター事務所棟が3月16日に竣工したと発表した。同施設は東日本大震災の津波により壊滅的な被害を受け、これまで仮設事務所で業務を行ってきた。
新しい事務所棟は、宮城県の木材産業の振興とともに復興のシンボルにもしたいとの思いから宮城県初となるCLT建築とし、ラミナ(挽き板)には「優良みやぎ材」の認定を受けた県産材のスギ材を使用している。
室内は、CLTの特徴を生かした木質感あふれるあらわしになっており、接合金物が露出しないようCLTの接合を外側で行うプレートを考案し採用した(写真右下)。同施設は、「BELS」の最高ランクである5つ星を取得している。
![一階の事務室(左上)と応接室(右上)。東北地方の広葉樹、針葉樹を多用し木質感あふれる空間を実現。二階会議室(左下)は鉄筋コンクリート造とCLTによるハイブリッド構造。](https://www.s-housing.jp/wp-content/uploads/2017/03/5acca4649a48aa5a09a4a68c1121e6e9-640x404.png)
一階の事務室(左上)と応接室(右上)。東北地方の広葉樹、針葉樹を多用し木質感あふれる空間を実現。二階会議室(左下)は鉄筋コンクリート造とCLTによるハイブリッド構造。
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