パナソニック(大阪府門真市)は、太陽光発電パワーコンディショナなどのインバータ電源の入力フィルタ用や直流平滑用に、長寿命と高い安全性を実現した「パワーエレクトロニクス用フィルムキャパシタDC-link EZPEシリーズ」を製品化、9月から量産を開始する。期待寿命は同社従来品より約5倍の10万時間(約25年相当)。
太陽光発電システムは、パワーコンディショナと呼ばれるインバータ電源により、太陽電池モジュールで発電した直流電流を家庭で使える交流電流に変換する。パワーコンディショナにはノイズ除去フィルタ用や直流平滑用のために多くのキャパシタが使われているが、これらには耐久性と安全性の両立が求められる。新製品では高耐圧フィルムを採用、独自の「パターン蒸着」により内部電極を形成しキャパシタの信頼性向上と製品寿命を大幅に伸ばすことに成功した。
定格電圧範囲は500~1300V(DC)。サンプル価格は800円。
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