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【特集】専門家・団体リーダーに聞く 「あり方検討会&たたき台」の評価と脱炭素施策~新住協

3.住宅の省エネ、脱炭素化に向けて:HEAT20 G2~G3レベルの住宅の建設量を増やし、よりコストダウンを地道に⽬指す

脱炭素化という菅⾸相の表明が余りにも唐突だったため、まだよく考えていない状況ですが、住宅の全消費エネルギーに対して、これまでより真剣に、そして⼤幅な削減をしなければ実現できない世界です。
私としては、結構怠慢で横柄な電⼒会社に不満を持っており、ソーラー発電とエコキュート、エアコンという流れに、寒冷地までも効率の悪いエアコンで暖房という⽅向性に、多少疑問を持っています。

寒冷地の暖房は灯油やガスの暖房の⽅が快適です。太陽電池や⾵⼒発電で創エネした分で、G2、G3 レベルの住宅で熱交換換気を採⽤し、無暖房に近い世界に持っていければ暖房は灯油、ガスという選択肢も残すことが出来ると思っています。
⼀番削減効果が⼤きそうな太陽熱給湯が⽇本では余り推奨されない状況に、いらだちを覚えていました。ソーラー発電の電気が余って、昼間エコキュートを運転するという異常な世界も来るかもしれませんが、エコキュートとソーラー給湯を200ℓタンク2本で構成すれば、エコキュート昼間運転も現実味を帯びるかなとも思います。ソーラー給湯はもう少し⾒直されるべきと考えます。

脱炭素のためには、私達のQ1.0住宅レベル-3(HEAT20 G2~G3レベル)の住宅の建設量を増やし、そのためにもよりコストダウンを地道に⽬指すしかないと思います。
私達はその部分で貢献していく必要を痛感しています。
 

⼀般社団法⼈新⽊造住宅技術研究協議会
暖房費を増やさず全室暖房で快適な暮らしを実現する技術の開発改良、普及を目指す団体。会員はほとんどが中小工務店、設計事務所。全室暖房の暖房エネルギーを一般住宅の半分以下にする「Q1.0住宅」を提案。高断熱高気密住宅を5~6万戸以上、Q1.0住宅を1万戸以上を建設。会員数:約820社

 

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